脚本全文(テキスト版)
大阪府民なら全員うなずく「あるある」を約3分の音声紙芝居にした一本です。エスカレーターの右空け文化、粉もんへの深い愛、「儲かりまっか」に代表される独特の挨拶感覚、そして通天閣とビリケンさんまで、大阪のすべてを詰め込みました。
ナレーター西日本最大の街、大阪府。二千年以上前から、商いの街として栄えてきた。
ナレーターその商人魂は、令和の今も、県民のDNAに深く刻まれている。……らしい。
オオサカ大阪です。「儲かりまっか」「ぼちぼちでんな」。これ、あいさつです。天気の話くらいの温度感です。
東京から来た人え、本当に儲かってるか気になって聞いてるわけじゃないんですか?
オオサカ誰も儲かってるかどうかなんて聞いてません。「元気?」って意味です。深読みしすぎです。
ナレーターそんな大阪には、絶対に守られる、暗黙のルールがある。エスカレーターである。
オオサカ右、空けます。左、立ちます。これ、生まれた瞬間から刷り込まれてます。逆にすると二度見されます。
東京から来た人関東と逆なんですね。
オオサカ逆というか、こっちが先に決めたので、そちらが逆です。……たぶん。
ナレーターそして大阪と言えば、粉もん文化。愛の深さは、他県の追随を許さない。
オオサカたこ焼き、お好み焼き、串カツ。主食が炭水化物の上に炭水化物を乗せることに、誰も疑問を持ちません。
オオサカ家庭に、たこ焼き器があるのは当たり前。冷蔵庫より先にたこ焼き器を買う説すらあります。
東京から来た人ソースの二度づけは禁止なんですよね?
オオサカそれは串カツ屋さんのルールですね。……でも守らへんかったら、店員さんの目、めっちゃ怖いです。
ナレーター大阪のシンボルと言えば、通天閣。そしてその足元を見守る、あの神様。
オオサカビリケンさん。足の裏をなでると幸運が来るらしいです。みんな、初対面でいきなり足をなでます。
オオサカ新世界のジャンジャン横丁は、串カツと将棋と立ち飲み屋の聖地。昼から飲んでる人がいても、誰も気にしません。
東京から来た人大阪の人って、みんな面白いことを言わないといけないプレッシャーとかあるんですか?
オオサカ「オチどうすんの」って空気、多少はあります。でも一番大事なんは、ツッコむ人がおること。ボケは一人で成立しません。
オオサカ笑いも、商いも、結局は「人とのやりとり」なんです。ぶっきらぼうに見えて、実はめちゃくちゃ人懐っこいんが大阪です。
オオサカ道頓堀のグリコの看板の下で、一回集合してみてください。大阪のええとこ、ぎょうさん案内しますよって。
オオサカほな、待ってますわ。儲かりまっか、また会いましょ。
オオサカ最後に、謎かけをひとつ。大阪の「儲かりまっか」とかけまして、天気の話と解きます。その心は?
オオサカ……どちらも、本気で答えを聞いてはいません。
ナレーターつづく。次回もまた、よんなな座でお会いしましょう。